ALE
<大陸間フライト>
区間:チリのプンタアレナス~南極大陸ユニオン氷河間
●イリューシン76TD / Ilyushin IL-76 TD(貨物)
元々ソ連の遠隔地やサービスが行き届かない地域に重機を輸送するために設計されました。そのため重量物輸送のフライトに速度や航続距離が適し、短く整備されていない滑走路でも運航できる能力があり、シベリアやロシア北極圏でも起こり得る極限の気象条件にも対処できる要件が南極での運航条件を満たすことができています。
商業貨物機として、通常の方法では運べない大型荷物や重い荷物の輸送と幅広く利用されています。機内に搭載されたクレーンにより最大10トンの荷物を自動で積み下ろしすることができ、空港の重要貨物専用設備を必要としません。舗装されていない滑走路から離着陸を可能とし、特に未開発地域での民間人の避難、人道支援、災害救援物資の輸送のため緊急対応輸送手段として世界中で使用されている機材です。ALEが南極で運航するイリューシン76TDは、オリジナルモデルの76機よりも航続距離と積載量を拡大しています。
●ボーイング757 / Boeing 757(旅客)
大陸間旅客便として標準的なジェット機を使用しています。このジェット機は南極への高速飛行サービスを提供し燃料効率が高く、騒音が抑えられたエンジンを搭載しています。これはALEの燃料使用量削減方針にも貢献しています。ボーイング757-200(または同等機種)のフライトは、南極旅行の飛行時間の短縮、快適性、そして窓からの南極の壮大な景色とスリル満点のブルーアイス滑走路への着陸をお楽しみいただけます。また南極への飛行は、天候条件にも左右されやすいため、ALEは最も効率的に運航できるように多数の飛行場施設を展開し迅速な方向転換ができるようにしています。
●プライベートジェット
ALEはボンバルディア、ダッソーファルコン、ガルフストリームなどの長距離プライベートジェットでの南極フライトに対応しています。これら航空機で豪華な機内、高速飛行による短い飛行時間、低騒音、環境に配慮した燃費の良いエンジンを備え快適な飛行手段で南極旅行を計画できます。プライベートジェットの運航には、チャーター便手配や限定的な飛行場サポートの提供が必要になるため、ご旅行予定日よりかなり前にご相談いただく必要があります。また南極での必要な許可やパイロットの習熟度に時間を要します。ALEは滑走路での給油サービスは提供していませんのでご注意ください。
<南極大陸内フライト>
区間:ユニオングレーシャーキャンプ~探検プログラムの各キャンプ地間
●デ・ハビランドDHC-6ツインオッター / De Haviland DHC-6 Twin Otter
スキー装備の航空機ツインオッターは、南極大陸内のフライトで定番です。イギリス南極調査局、アメリカ南極プログラム、アルゼンチン空軍、チリ空軍でも使用されています。この双発ターボプロップSTOL(短距離離着機)は、車輪、水上用フロート、ツンドラタイヤ、スキーを装着することができ、遠隔地へのアクセスに世界中で使用されています。頑丈な着陸装置とSTOLの特性により、他の航空機では着陸できない場所でも離着陸を可能にし、沿岸リゾート地や遠隔地のコミュニティ、北極/南極の荒野までツインオッターの信頼性は高く、多用途で乗客や貨物輸送を提供できます。
●バスラ―BT-67 / Basler BT-67
ALEの大型スキープレーンであるバスラーBT-67は、ダグラスDC-3をターボプロップに改造した機材です。多人数グループや貨物を輸送するため南極航空機として使用しています。またフォーチューン誌によってダグラスDC-3は「世紀の旅行製品」として評価され、航空旅行に革命をもたらしています。高性能なSTOL機として多用途かつ頑丈、シンプルで広々としています。
乗客、貨物輸送から軍事的、特殊目的の任務まであらゆる用途で有効性が実証されています。ALEの改造バスラ―は、オリジナルのピストンエンジンから信頼性の高いプラント&ホイットニー社のPT6A-67Rタービンエンジンに交換し、機体を延長、除氷装置の追加などその他改良を加えています。