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デタイエ島(Detaille Island)
南極圏内クリスタル・サウンドからラレマンド・フィヨルドへの入り口近くにある小さな島で、シャルコー(仏)による第二次南極探検の際に発見され、デセプション島に捕鯨基地を持ち探検隊の燃料補給に協力してくれた、マゼラン捕鯨会社大株主の名を付けたものです。
ここには1956年から国際地球観測年(1957~58)を中心に使われていた英国基地Wがありましたが、1959年の補給船が海氷のため近づけず、隊員達は基地を閉鎖し、必要最小限度の身の回り品と観測記録だけを持って海氷上を船まで47㌔も犬ぞりで脱出したのです。以後は1965-66年の夏季6ヶ月間に使用されただけです。当時の観測生活そのままを窺がう事が出来る貴重な南極史跡です。上陸は一度に50名まで、建物内には12名定員となっています。周辺の岩島で営巣するアデリーペンギンやキバナウ、そして珍しいユキドリも見られる事の多いゾディアック・クルーズもお勧めです。