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ダモイ・ポイント（DAMOI POINT）

花崗岩質の丘に鏡餅のような氷河が乗っていて、それを取り巻く砂利海岸にはゼンツーペンギンの営巣地が点在しています。氷河を利用した長さ約400mの滑走路はかつて小型機の発着に使われ､サー・ヒューバート・ウィルキンスも1929年にここから高さ3,000mの半島山脈を横断してウェッデル海側迄飛んでいます。1973～1995の間にはフォークランド諸島とさらに南にあるアデレード島の英ロテラ基地を結ぶツィンオッター機航空網の中継基地として使われました。特に､ロテラ基地があるマルガリータ湾は夏でも海氷の状態が厳しく､船が接岸できない場合が度々あり､ここ経由で人員や資材を空路運んだことも何度かありました。中腹には､「ダモイ・ハット」が保存されており､夏の間2～3名が勤務して貨物輸送の中継そして気象観測のために勤務した当時の様子をうかがう事が出来ます。その後､ロンドンからの大型直行便が直接ロテラ基地まで飛ぶようになり､ダモイ中継基地の役割は終わりました。天気がよければアンバース島のフランス山(2,825m)やアガメムノン山(2,570m)をはじめとする高峰やヴィンケ島の氷河群が七色に光る日没前がお奨めです。