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プレノウ島 (PLENEAU ISLAND)
ウィルヘルム群島の北東にある細長い1.28Kmの島がプレノウ島です。ブース島に隣接していて、ルメール海峡の南端部に位置しています。1903~05年のフランスのシャルコー探検隊によって発見されましたが、最初はホブガード島の半島だと思われていました。島の名前はシャルコー探検隊の写真家ポール・プレノウに因んで名づけられました。
上陸できる場所は、島の北側と南側の2か所で両方とも上陸地の難易度は高くなく、ゼンツーペンギンやコケ類、素晴らしい景色を堪能できます。ミナミゾウアザラシもよく見られます。ゼンツーペンギンの営巣地は岩盤高所に点在しており、雪に覆われてない時期に歩き回る際には、コケ類を踏み荒らすことのないよう注意しなければなりません。天気の良い日には島の西側と南側に素晴らしい景観が広がります。
ゼンツーペンギン、ミナミオオセグロカモメ、オオトウゾクカモメがここで営巣しています。1992年には500番(つがい)以上のゼンツーペンギンが確認されました。雪が溶けると、ナンキョクカワノリ、固着地衣類、ダイダイゴケ、クッションモス(コケ類)が現れます。コケ類を踏むことのないように岩の上を歩くようにしてください。氷雪藻も多く見られます。
コウテイペンギンの幼鳥がたまに目撃されることがあります。ここから一番近いコウテイペンギンの営巣地は南極圏より南のディオン島(南緯67度52分、西経68度43分)にあります。ここは非常に珍しい陸上の営巣地としても有名です。コウテイペンギンは通常定着氷の上で営巣することが多いです。1978年にはディオン島で85番(つがい)のコウテイペンギンが確認されました。ちなみにディオン島は観光禁止区域です。