南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

  • エリア: 南極
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ピーターマン島 (PETERMANN ISLAND)

ルメール海峡から南下し、ウィルヘルム群島のホブガード島の南西1.6 Kmに全長1.6 Kmの細長いピーターマン島は位置しています。この島は1873~74年のドイツ探検隊により発見され、ドイツの地理学者オーガスト・ピーターマンに因んで命名されました。島の南東側にある小さく窪んだ湾は1909年にフランス人探検家のジャン・バティスト・シャルコーが、「プルコア・パ号」と共に越冬した場所です。ここに到着した日がキリスト教の祝日1月1日だったことに因んでポート・サーカムシジョンと名付けられました。ピーターマン島のメガレストリス・ヒル(丘)には、この2度目のフランス南極探検隊を記念する碑がシャルコーによって建てられました。ポート・サーカムシジョンにはアルゼンチンの避難小屋があります。その小屋の南側にはイギリス南極探検隊の氷上で行方不明になったメンバーの十字架が今でも立っています。ピーターマン島では2003年の11月よりオーシャンナイテス(Oceanites)南極調査機構による長期観測プロジェクトが施行されています。

ピーターマン島は雪に覆われた海抜200メートルの緩やかに盛り上がったドーム型の島です。島の海岸線は滑らかで大きい岩盤が突出し、小さな湾を多く持つ地形になっています。稜線上や海岸沿い、頂上など島のあちこちで大きな岩肌が露出している様子がみられます。波は岩肌に直接打ち寄せ、多くの岩のなかに玄武岩の岩脈が見られます。島の北西部の高所は雪帽と氷河があり、クレバスが発達する場所であるため立ち入ることは避けるべきです。多くの入江があるため、夏には小型のヨットなどが立ち寄る人気の場所でもあります。

アデリーペンギン、ゼンツーペンギン、キバナウ、オオトウゾクカモメがここで営巣しています。最近の調査では500番(つがい)のアデリーペンギンと、2,000番(つがい)以上のゼンツーペンギンが確認されています。ピーターマン島はゼンツーペンギンの営巣地の南限でもあります。アザラシも付近の海上でよく見かけることができます。氷雪藻は赤や緑の様々な彩りを見せます。
雪が溶けて地表が現れてくると、ナンキョクカワノリ、固着地衣類、コケ類、ダイダイゴケ、コケ類、ナンキョクコメススキも姿を現します。ポート・サーカムシジョンに海氷がひどく押し寄せてない限りは、ここを上陸地点として活動をすることが多いです。避難小屋には立ち入ることは出来ません。アデリーペンギンとキバナウの営巣地は上陸地点よりルメール海峡の方向、北の方角にあります。雪が深いと歩くことは、非常に難しいです。ここではアデリーペンギンがお腹で滑っている様子が頻繁に見受けられます。また海辺ではゼンツーペンギンたちが水浴びをしている光景も微笑ましいものです。子作りをしていない若いオオトウゾクカモメがたくさん集まっています。

ピーターマン島  (PETERMANN ISLAND)

基本情報

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