南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

  • エリア: 南極
  • 南極半島

ウォーターボート・ポイント(WATER BOAT POINT)

ウォーターボート・ポイントは、アンドボード湾とパラダイス湾を結ぶ水道の東岸にあります。ルメール島を西に、パラダイス湾のアルゼンチンのアルミランテ・ブラウン基地が南にあり、このウォーターボート・ポイントは、満潮時は半島から切り離されてしまいます。干潮時には半島側の湾にある基地から歩いて行くことが出来ます。そうでなければゾディアック・ボートで行くことが出来ます。

1897~99年のベルギー南極探検隊はこの周辺の沿岸部を調査に訪れました。特にこのポイントは、1921~22年にバグショウとレスターがここでペンギンの調査を行ったことで知られています。彼らが居住地とした場所とその記念碑は南極歴史地区に指定されていて立ち入りはできません。残されているのは、船とドアの基部と建て増しした小屋の部分です。基地から反対の半島側、コール・ポイントと呼ばれている場所には、初めて南極を訪れたチリの大統領ガブリエル・ゴンザレス・ビデラの訪問記念碑と1950年に建てられた避難小屋があります。この小屋の周りにはゼンツーペンギンが営巣していて、サヤハシチドリの巣もドアの近くに見ることができるかも知れません。

ウォーターボート・ポイントにはチリのゴンザレス・ビデラ基地があり、基地の北側の木製の船着き場からアクセスできます。サヤハシチドリが毎年この船着き場の下に巣を作ります。この基地はたいてい無人でですが、たまに訪問者が訪れます。その訪問者たちは夏の間に基地のメインテナンスや掃除をして基地の保全に努めています。基地のすべての窓やドアはゼンツーペンギンやキバナウが進入して営巣するのを防ぐため常に閉められています。それでもゼンツーペンギンたちは基地周辺の居心地のよい場所に集まっています。聖母マリア像の周辺もゼンツーペンギンのお気に入りのスポットでもあります。

ゼンツーペンギン、ヒゲペンギン、サヤハシチドリがここで営巣しています。バグショウとレスターが1921~22年に12,000羽のゼンツーペンギンと1,150羽のヒゲペンギンを確認しています。1986年には750番(つがい)以上のゼンツーペンギンが確認されました。コール・ポイントのヒゲペンギンの数は減少を続け、1994~97年の南極地域調査では一桁のヒゲペンギンしか確認出来なかったと報告されました。ミナミオオセグロカモメ、オオトウゾクカモメ、キバナウを見かけることができますが、ここで営巣しているわけではありません。アザラシも基地周辺の岩場に姿を見せる事があります。氷雪藻も分布し、潮だまりには、無脊椎生物を多く見ることができます。

ウォーターボート・ポイント(WATER BOAT POINT)

基本情報

ライブラリー

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