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アデア岬(Cape Adare)
ロス海の入り口にあたるアデア岬、その先端にあるダウンシャー・クリフが見えてきます。氷の状況が許せば、アデリーペンギンの巨大な営巣地をご覧いただけます。人間を恐れず、絶え間なく動き回り、騒々しい「ペンギンの街」を初めて目にした時は、一生の思い出となることでしょう。博物学者が座りながら静かに、ペンギンのライフスタイルのさまざまな側面をご案内するでしょう。ペンギンたちの滑稽な行動や求愛行動、お腹を空かした雛に餌をあげる様子、縄張り争い、巣の材料を盗む行動などをあちらこちらで観察できるかもしれません。
好奇心の強いペンギンは、しばしば近くまで寄ってきて、素晴らしい写真撮影の機会を提供してくれます。まるでペンギンの海に囲まれているような錯覚に陥ることでしょう。アデア岬のペンギンの営巣地の中に、南極で一番古い小屋を見ることができるでしょう。この小屋は、ボルヒグレビンクが、1899年に南極大陸で初めて越冬した時に建てたものです。南極探検の英雄時代の遺跡で、昔の探検家の遺物が残る内部も見学することができます。また、アデア岬の後方にある標高304mの丘の上には、南極で最も古いお墓があります。ボルヒグレビンクの探検に加わり、22歳で亡くなったニコライ・ハンセンのものです。