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- エリア: 北極
- スヴァールバル諸島(ノルウェー領)
スミーレンブルグ (Smeerenburg)
北緯 79.7° 東経 11 °
スヴァールバル諸島西北端と沖合の二島の間にあるスミーレンブルグ・フィヨドは幅約7㌔、長さ約20㌔で、かつて周辺はホッキョククジラが多く集まる場所だったため、1614~71頃オランダ系の捕鯨が盛んに行われました。その中心であるアムステルダム島スミーレンブルグ(脂肪の町)には鯨油を抽出するための捕鯨基地が置かれ、最も盛んだった1633年からの10数年間の毎夏には200人以上の人が捕鯨に従事したと言われています。砂利海岸には、油抽出用の大きなかまどの跡や記念碑などが見られ、近くのリク岬(Likneset=死骸岬)にある墓地は捕鯨時代最大規模で、225基が分かっています。もっと多かったのですが、浸食作用のために海に流されたものも多いようです。この砂利海岸は時折セイウチの群れに占領されてしまう事もあります。すぐ対岸のダンスク島北岸のヴィルゴ・ハムナ(Virgohamna) と共にゾディアック遊覧で観る事が多いでしょう。 ©Rlindblad20170420