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- エリア: 北極
- スヴァールバル諸島(ノルウェー領)
ヒンローペン海峡(Hinlopenstretet)
北緯79.5度 東経19.28 北東スヴァールバル自然保護区内
オランダの捕鯨会社重役の名が付いた、スピッツベルゲン島と北東島の間にある、幅9~50㌔、長さ約160㌔のヒンローペン海峡は野生動物の宝庫です。速い海流に運ばれた栄養豊かな海水が植物プランクトンとそれを食べる動物プランクトンの繁殖を活発にします。スピッツベルゲン島側にあってロム・フィヨルド半島北部のヒンローペン海峡に臨む断崖、アルケフィエッレ(Alkefjellet、北緯79.58 度 東経18.46度)はハシブトウミガラスの大繁殖地です。毎年夏の繁殖期には約6万番(つがい)のハシブトウミガラスとミツユビカモメ、そしてそれらを狙うシロカモメも崖の上に陣取ります。空にゴマをまいたように一斉に舞い上がったり海に潜って小魚を捕ったりするハシブトウミガラスをゾーディアックで海上から観察します。雪解け水が滝にとなって落ちる急斜面を鳥の巣まで登ろうするホッキョクキツネが見られるかもしれません。この海域では海氷の状況により行く場所を決めます。氷板が多ければホッキョクグマの絶好の観察チャンスが訪れることになります。出来る限り北極ワイルドライフとの接近遭遇を期待したいものです。©Rlindblad20170411