気候
南極大陸の気候についての知識が得られたのは比較的最近で、長期にわたる詳細な研究が始まったのは、最初の恒久的科学観測基地が出来てから、特に1957年から58年にかけての国際地球観測年に関連した諸活動開始以降のことになります。
今日では気象および気象関係の観測は南極のほぼ全ての観測基地の重要な任務のひとつになっており、各種気象データが急速に蓄積されつつあります。
南極大陸の天候に影響を及ぼす主要因は南大洋の海水、海氷の季節による変化、大陸を覆う氷床、標高および緯度(南)の高さです。海、沿岸、内陸などの地理的条件によって著しい気象の変化が見られます。例えば南大洋は一番雲が多く発生し、次に小南極が続き、高度が高くて乾燥した高原の大南極では雲は最も少ないのです。
留意すべき点は南極が極端に寒冷で、乾燥しており、風が強く降水量がほんの僅かだということです。
(南極旅行&南極クルーズ5-17)