大南極(東南極)
大南極は基本的に先カンブリア時代から古生代初期まで、年代的には38億年前まで遡る変成岩の巨大な楯状大陸です。この基盤岩により新しい貫入石が混じり、クィーン・モード・ランドや岩石がむき出しになっているインド洋地区の海岸山地以外では、堆積岩で覆われています。もっと若い堆積岩、すなわちビーコン類層は4億年前から2億年前の海泥、河口堆積物、淡水堆積物、ケツ岩、夾岩層、それに砂漠の砂岩で形成されています。
このビーコン類層はおよそ2,500mの厚さで、3,500万年前以後に隆起した南極横断山脈で最も多く見かけられるものです。この砂岩の中に黒ずんだ粗粒玄武岩のおびただしい層を見る事が出来ますが、これは砂岩が形成されたずっと後になって貫入したものです。淡水魚、爬虫類、ある種の植生などの化石を見ると、この地域がかつては温帯にあったことがわかります。
(南極旅行&南極クルーズ5-11)