(3)ゾディアック・ボートのご案内
南極クルーズでは本船から離れた海岸に上陸する為に、ゾディアック・ボート(以下、ゾディアック)と呼ばれるエンジン付きゴムボートを利用いたします。ゾディアックは過酷な条件での航行にも耐える堅牢な仕様のエンジン付きゴムボートで、どなたでも安全にスムーズに乗り降り出来る様になっています。
ゾディアックは大きく膨らんだ数箇の部分が連結された構造になっており、たとえ一部が破損しても他の部分に影響が出ない様に設計されています。底面は平らになっていて、小石だらけだったり雪に覆われたりしている沿岸でも滑らかに上陸する事が可能です。
ただゾディアックからの乗り降りの際に波打ち際の浅瀬を歩かなくてはならない場合があります。最初の上陸の際にゾディアックの乗り降りの注意や説明がありますのでお聞きください。
●ゾディアックによる観光の留意点
・ゾディアックの乗船、上陸時には必ず説明をうける事。
・上陸に適切な服装と装備をする事。
・提供された防水性のパルカの下に数枚重ね着をする事。
・防水ズボン、防寒用の帽子、スカーフ、ネックウォーマーなどを装着する事。
・エクスペディション・スタッフから足元が濡れる可能性があると指摘された場合は貸与されたゴム長靴の下に靴下2枚を重ねて履くこと(濡れた場合を考えてリュックサックに予備の靴下1組を入れておくといいでしょう)
・船の手すりを掴んだり、ゾディアックの乗下船を手伝ってくれるエクスペディションスタッフの手に掴まり、不測の事態に備えて、両手を常に空けておくためリュックサックを持参する事。
・カメラ、ビデオカメラ、双眼鏡、貴重品はすべて防水仕様のリュックサックに入れておく事。
・ゾディアック乗船時には常に救命胴衣を装着している事。
・ゾディアック乗船中及び上陸時は禁煙です。
・ゾディアックに乗船及び下船する際、介助するエクスペディション・スタッフの腕に掴る為“船乗りの握り手“という特別な掴り方が必要です。これは最初の上陸前に説
明いたします。
・ゾディアックの航行中は両足を床面につけ座席に座っている事。
・ゾディアックのドライバーが立ってもいいというまで決して立ち上がらない事。
・怪我から身を守る為ゾディアックの外に身体、両手、両足を出さない様にする事。
・ゾディアック内で撮影する場合は床に膝をつきポンツーン(船べり)に両腕をつけて身体を固定して行う事。
・自分以外の乗客も写真を撮りたいと思っている事を考え、撮影を終えたら他の人に場所を譲る事。
・上陸地点に到着してもドライバーが下船許可を出すまでは、勝手に席を立たない事。
・上陸の指示があり次第、座ったまま舳先にずれて順番に降ります。
※立ち上がって移動しない事
・上陸の順番が来たら両足をドライバー及びエンジンの方向に持ち上げて横にスウィ
ングし、外に振りおろしてください。絶対に飛び降りたりしない事。
・再乗船の際は降りた時の動作と逆の手順で乗り込む事。
(南極旅行乗船ガイド12-3)