南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

  • ホ-ム > 
  • 南極クルーズ・北極クルーズの手引き

南極クルーズ・北極クルーズの手引き

豊富な野生生物

絶滅の危機に瀕していた野生生物の多くはアザラシ猟業者の乱獲からようやく回復の様相を見せる様になりました。この島には現在推定10万頭のアザラシ類と300~400万羽のペンギン類が生息し、世界で最も多様な野生生物を誇る自然保護区のひとつとなっています。哺乳動物にはミナミゾウアザラシをはじめ、ニュージーランド、南極、亜南極の3種類のオットセイ繁殖群が見られ、ヒョウアザラシやニュージーランド・アシカも定期的にこの島を訪れます。
またウェッデルアザラシやカニクイアザラシも時たまその姿を見せます。沖合では数種類のクジラを見かけますが、シャチの姿をペンギン・コロニーの近くで見かける事も珍しくありません。
少なくとも25種類の繁殖鳥が生息しており、その中には4種類のペンギン(オオサマペンギン、ゼンツーペンギン、イワトビペンギン、ロイヤルペンギン)、4種類のアホウドリ(ワタリアホウドリ、マユグロアホウドリ、ハイガシラアホウドリ、ハイイロアホウドリ)、8種またはたぶん12種のミズナギドリとクジラドリもいます。
この他にもズグロムナジロヒメウ、ナンキョクオオトオゾクカモメ、ミナミオオセグロカモメ、それに少数のナンキョクアジサシも見られます。マッコーリー島はロイヤルペンギンの世界総本部ともいえる場所で推定85万番が繁殖していると見られます。

島の北端にあるオーストラリア観測基地は科学者及び支援要員のベース基地で夏期には40人ほどが駐在していますが、冬期にはその数は半減します。航空機用滑走路はなく、交通手段は船のみで訪問者は全て上陸許可証が必要です。
遊歩道、展望台、基地とサンディ湾などを結ぶ観察遊歩道があり、それをたどって歩いてゆくと数箇所の見所に容易に行くことが出来ます。
サンディ湾にあるキングペンギンとコウテイペンギンの巨大な集団繁殖地や、オットセイ・アザラシ類、アザラシ猟時代の史跡や遺物などのほか、島の地質学的特徴もなかなか興味深いものです。

(南極旅行&南極クルーズ2-30)