キャンベル島
この島は1810年にオーストラリア人のオットセイ猟船長フレデリック・ハッセルボローによって発見されたものです。この年ハッセルボローはマッコーリー島も発見しています。この島は火山性起源の島ですが圏谷(カール)、切り立った渓谷、フィヨルドなどで氷河が存在した形跡も残しています。土壌は他の全ての島同様大部分がピート層で、タソック草、湿原、鬱蒼とした潅木、背の低い樹木の森林が混じりあっています。1980年代になって外来種の羊が排除されてから植生、とりわけ巨大植物群が回復し始めているのが見られます。キャンベル島固有のワスレナグサ、ヒナギク、リンドウ、二種類のキンポウゲ、それにイネ科の植物です。
動物に関するこの島の呼び物はこの島が世界最大のシロアホウドリの繁殖コロニーである事です。他の4種類のアホウドリも見られます。
ミナミゾウアザラシも繁殖していますが、近辺の他の場所と同様個体数が減少傾向にあるのが心配です。ただその理由はまだ判明していません。
珍しい大型のニュージーランド・アシカも多数生息しています。
(南極旅行&南極クルーズ2-26)