アデア岬
アデア岬は、ロス海の西側入り口にあたる火山性の岬です。岬の下側に広がるビーチにはノルウェー人のカールステン・ボルヒグレビンク率いる1898~1900年南十字星南極探検隊の探検小屋があります。イギリスの新聞社主 ジョージ・ニューンズが後援をしており、南極大陸初の越冬を試みています。隊員の一人であるノルウェー人生物学者ニコライ・ハンソンが1899年10月14日この場所で死亡し岬の突端に埋葬されましたが、これは南極大陸で最初の墓地となりました。
アデア岬は後にスコット第二回探検隊(1910~13)の北分隊が訪れていますが、この隊は別に小屋を建てました。ボルヒグレビンクの小屋は今でも立っていますが、北分隊のものは強風のため崩壊しています。
これらの小屋の周りを南極大陸最大と言われるアデリーペンギンの繁殖地が取りまいており、推定280,000番(つがい)と数えられます。
(南極旅行&南極クルーズ2-19)