イルカ
南極収束線の内側では2種類のイルカをしばしば見ることがあります。ダンダラカマイルカは流氷群端に沿って群れているのを見ることがあり、イロワケイルカは主にケルゲルン島、サウス・ジョージア島それにフォークランド諸島で見ることができます。両方とも対照的な白と黒の斑点があります。
ダンダラカマイルカはしばしば水上に跳ね上がり、まるで船の舳先に跳び乗りたそうな様子を見せるのですぐに分かります。泳ぎがたいへん速く、その気になれば時速22㎞(12ノット)で進む船には簡単に追いつくことができます。
このイルカの生態も殆ど知られていませんが、冷たい南の海ではしばしば目にすることができ、魚やイカを主食としているようです。
イロワケイルカはずんぐりした小型の哺乳類でイルカというよりネズミイルカのような体型をしています。頭は平べったく、小さく丸いひれと低く丸い背びれを持っています。たいてい陸や離れ小島に近い浅瀬にいます。時々水上に飛び跳ねますが、最もよく見られるのは水面をただくるくる回転している様子です。このイルカはオキアミやイカ、小魚を食べています。
(南極旅行&南極クルーズ6-59)