ヒゲクジラ
ナガスクジラ科として知られるこのヒゲクジラは全種とも喉に溝畝があるのが特徴で、採食時に喉を膨らませる役割を果たします。セミクジラと違って、ひと口で水を口一杯にほおばり顎を閉じ、水を細いひげ板の隙間から噴出します。
この方法の利点は喉が縮んでいる時には驚く程長く流線的な体型となり時速30㎞もの速度が出せる事です。南極水域には5種のナガスクジラ類がいます。その内の4種はナガスクジラ属で極めて近縁であり、主な違いは体型の大きさと体色です。
正確に見分けるにはかなりの困難を伴います。
(南極旅行&南極クルーズ6-49)