常温動物
一方南極の鳥類と哺乳類は常温動物に分類されます。
これらの動物は寒さの度合いに拘らず常に最適な体内温度を保持する事ができます。
最適な体内温度を維持して生活することは、神経の伝達、筋肉の収縮、消化などの生命維持プロセスが最も効率的に、しかし高い代謝を代償にして展開される事を意味します。
高い体温を保つために、これらの動物は自ら断熱して寒さから身を守らなくてはなりません。
鳥と哺乳類の二つのグループはそれぞれ異なった方法でこの目的を達成しています。空気は熱の不良導体ですから、断熱材として効率よく利用する事が可能です。
鳥たちは空気を十分に活用し、羽を使って体の回りに空気の層を集めます。
水滴を防ぐ大きな羽根を持ち、空気を体の近くに保つために体を綿毛で覆っています。伸縮する翼を持った鳥たちは体に翼を寄せて更に風や冷たい空気から身を守るのです。
(南極旅行&南極クルーズ6-10)