南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

氷の形成

氷の形成(ICE FORMATIONS)

 

南極の氷床は、地球上で最も大きな氷の塊です。面積は約1,400万km2で、約3,000万km3の氷で出来ており、世界の真水の90%が含まれています。南極の東側では陸地の上に氷河が乗っていますが、西側では海面から2,500mより下の海底に氷河の一部が存在しています。南極大陸では通常、夏でも気温が0℃を超える事が無い為、氷河の表面に積もった霜や雪が融けず、年々蓄積されていきます。これらが積もっていくと、その重さで圧縮されていき、やがて氷河へと変化していきます。

 

氷河は一見硬そうに見えますが、内部に圧力がかかると粘性の液体の様に流れていきます。その為、雪が降っても、いつまでも厚くなるわけではなく、徐々に海へと向かって移動していきます。このように氷床はベルトコンベアの様な働きをしており、海から蒸発した水分を取り込み、海へ戻す役割を担っています。氷河の表面は非常に冷たい事が多いですが、氷河の底は暖かく、所々で融け、氷河が流れるのを助ける潤滑油の様な働きをします。このような現象から、氷河の中には、氷流と呼ばれる、氷の流れが速い部分が出来ます。

 

(南極旅行/ポセイドン南極読本8-1)