キングペンギン
キングペンギン(KING PENGUIN)
キングペンギンは、コウテイペンギンに次いで世界で2番目に大きなペンギンで、白黒の体にオレンジの模様が印象的です。陸上ではよちよち歩くキングペンギンですが、海の中では俊敏に泳ぎ、水深240mまで潜ることが出来ます。
見た目がとても似ているキングペンギンとコウテイペンギンですが、コウテイペンギンと違い、キングペンギンは温暖な亜南極に生息しています。住む地域の違う彼らですが、コウテイペンギンと同じように、キングペンギンも独特な繁殖方法を持っています。
キングペンギンは11月~4月の間に1個の卵を産卵し、足の上で抱卵します。コウテイペンギンと違い、海の側で営巣するため、親鳥は短い期間で交互に抱卵します。孵化した雛は巣立ちまでに10カ月~13か月かかります。このため、キングペンギンは3年間に2羽の雛しか生むことが出来ません。雛が生後6週目に入ると、両親は採餌に出かけ、雛は他の雛達と集まりクレイシを形成し、天敵から身を守ります。キングペンギンは繁殖期が長いため、抱卵している様子と、生後12か月の雛を同時に見る事もあります。
(南極旅行/ポセイドン南極読本7-1-12)