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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

捕鯨船の発見

捕鯨船の発見(THE WHALERS’ DISCOVERIES)

 

19世紀初頭、捕鯨者たちは急速に姿を消していくミナミセミクジラを探すためさらに南へと冒険しました。そして彼らは、獲物を探してる際に新しい地理的な発見がもたらされました。 ビスマルク海峡やノイマイヤー海峡はドイツ人船長のエデュアルド・ダルマンによって発見されました。 ダンディー島は、ダンディー遠征隊の捕鯨船により発見されています。ノルウェーの捕鯨船船長・探検家のカール・アントン・ラーセンは、グレアムランドのいくつかの地形を発見し、フォイン・コースト、キング・オスカー・ランド、ヤーソン山、ロバートソン島と命名しました。

 

ロス海でのセミクジラ探しを決めているノルウェーの実業家ヘンリック・ブルと捕鯨者のスヴェン・フォインは、L. クリステンセン船長指揮のアンタークティック号の1893~94年捕鯨遠征に出資しました。ノルウェー移民のカルステン・ボルクグレヴィンクは、オーストラリアでその船に参加し、亜南極諸島でアザラシ狩りをした後に、ロス海へ向かうアンタークティカ号の乗組員の一員でした。

 

カルステン・ボルクグレヴィンク

 

1895年1月16日、彼らはアデア岬を目視しましたが氷があり沖合に留まり、彼らはポゼッション島に上陸しました。そこでボルクグレヴィンクは、岩の上で地衣類を発見しました。それは南極の奥で初めて植生があることを記録しました。1月24日、彼らはアデア岬に上陸することができました。それは史上初の大陸本土への上陸でした。そして乗組員はオーストラリアへ戻る前に、いくつかの生物学や地質学的な標本を収集しました。この上陸と収集された標本は、南極探索でかつてない盛り上がりを煽ることになりました。

 

グリトヴィケンで殺されたクジラ

 

(南極旅行/ポセイドン南極読本6-6)