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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ジャコウウシ・トナカイ

ジャコウウシ(Muskox)

 

ジャコウウシ

 

ジャコウウシは北極圏の陸生動物の中で最大級の動物です。彼らは草食で、ヤナギ類や地衣類、苔などを食べます。この巨大な動物の天敵はオオカミで、主に小さな子供が狙われます。ジャコウウシはオスとメスが別々の群れを作り行動します。秋の発情期になると、メスをめぐって、オスが大きな角を突き合わせ激しく争う姿を目にすることが出来ます。ヒマラヤ山脈で出現したジャコウウシの祖先は、かつて北半球全体に生息していました。更新世の時代にはマンモスやサイと共に繁栄していましたが、氷河期の終わりと共に個体数が激減しました。アメリカ北部とグリーンランドでは生き残ることが出来た個体も、人間の狩猟によって個体数はさらに減少しました。1970年代には人間によって以前の生息地に放たれました。現在のジャコウウシの個体数は、8万頭から12万5千頭まで回復したと推定されています。

 

・ジャコウウシのオスは発情期にムスクの様な強い匂いを発します。これは繁殖期にメスを引き寄せるために使われています。先住民族のイヌイット達は、ジャコウウシを“umingmak”(イヌイット語でひげを生やした物)と呼んでいます。

 

 

トナカイ

 

・トナカイは、北極圏に生息する陸上哺乳類の中で、最も長い距離を旅します。毎年5,000kmもの距離を移動する群れもいます。春と秋の旅の季節になると、トナカイたちは毎日19km~55kmもの長距離を移動します。

 

(北極旅行/ポセイドン北極読本12-2)