事実と数字

事実と数字（FACTS AND NUMBERS）

・現在、北極圏に住んでいる推定人口は400万人です。

・21世紀初頭、イヌイットはインターネットに馴染み、この用語は自分たちの言語に翻訳する必要がありました。専門家は、「レイヤーの旅」を意味するikiaqqivikという単語を選びました。以前、この単語は、質問への答えを見つけるために時空を旅したシャーマンの行動を説明するために使用されていました。

・最近まで、北極の先住民の人々は書記体系を持っていませんでした。多くの場合、植民地からこれらのシステムを採用しました。たとえば、旧ソ連の北極民族グループは、キリル文字を採用しましたが、グリーンランドのイヌイットは、ローマ字を使用しています。カナダのイヌイットは例外です。彼らは音節文字（文字が音節を表す書記体系）を使用します。19世紀半ばに宣教師ジェームズ・エヴァンスによって考案されました。彼は、速記とデーヴァナーガリー書記体系（サンスクリット語とヒンディー語で使用される音節文字）の要素を組み合わせました。

・1953年から1955年に、カナダ政府は、イヌイットの11家族をハドソン湾沿岸からエルズミア島とコーンウォリス島に移住させました。政府は、北極の島々に対するカナダの主権を主張することを望んでいました。それは、この地域が、アメリカの活動によって脅かされていると考えられていました。新しい土地は、イヌイットの祖先の故郷から北へ2,000 km以上も離れていました。これは、入植者にとって本当にショックでした。2010年にカナダ政府は、この移転を間違いとして公式に認めました。そして、カナダの歴史の中でそれを「汚点となる一章」と呼びました。

（北極旅行／ポセイドン北極読本11-6)