自然と気候
自然と気候(NATURE AND CLIMATE)
北極点は、海の真ん中に位置しているため、大陸の陸地の高地にある南極よりもはるかに暖かいです。北極点の夏の平均気温は、氷点下(0℃)であるのに対し、南極点の平均気温は約-26℃です。北極点の冬の気温は、約-50℃から-13℃の範囲で、平均して約-31℃です。北極点のこれまでに記録された最高気温は+13℃です。
北極点の海氷は、通常2〜3mの厚さがあり、毎時400m以上の速度の海流で常に移動しています。氷の厚さと極での開水域の量は、天候や気候によって急速かつ劇的に変化する可能性があります。極は低緯度よりも地球温暖化に速く反応するので、北極海の海氷の平均面積、範囲、量は、現在後退しています。気候モデルでは、21世紀の終わりまで、早ければ2030年頃には、夏の間、北極海の氷が無くなると予測されています。
北極点は活気がない場所であるとしばしば考えられています。しかし、人間以外の動物がたまにここにたどり着きます。ホッキョクグマは、北極点の近くで発見され、アザラシやホッキョクギツネもいます。北極点またはその近くで見られる鳥には、ユキホオジロ、フルマカモメ、ミツユビカモメ.などがです。数は少ないのですが、氷の下の海には魚や他の海の生き物が住んでいると伝えられています。
(北極旅行/ポセイドン北極読本9-2)