地理
地理(GEOGRAPHY)
地球上のどこからでも、北極点は真北の方向になります。しかし、コンパスは地理的な北極を直接指すのではなく、移動し、何百キロメートルも離れている北磁極を指します。地理上の北極点からすべての方向は、南を指します。
北極点から少し南の離れた場所に立っている場合、徒歩で地球一周することができます。極の周りを反時計周りに回転すると東に、時計回りに回転すると西進みます。北極点は、水深4,000m以上で表面は、ほぼ永久に氷に覆われた北極海の真ん中にあります。最寄りの土地は、約700km離れたグリーンランドの北端になります。 北極点は、公海にあるため、それを所有する国はありません。
北極点では、白夜と極夜がそれぞれ半年間続きます。 太陽は春分の日の直前(3月20日頃)に昇り、水平線の真上(左から右に水平に移動)で旋回し、夏至に地平線から23.4度の高度に達するまで、3か月間緩やかに上向きに旋回します。(6月21日頃―北極は、最大限に太陽の方向を向いています)。それ以来、太陽の毎日の軌道が地平線に向かってゆっくりと進み、3か月後の秋分の日(9月21日頃)の直後に地平線の下に沈みます。
日没後、約2週間の薄明(はくめい)が続き、その後5か月の暗闇が続きます。太陽が再び昇る前に、さらに約2週間の薄明(はくめい)が続きます。
地球上の殆ど何処でも、経度によって現地時間が決定されます、つまり、現地の正午は、太陽が最も高くなる時刻として定義されています。
タイムゾーンは多かれ少なかれ、その経度の範囲での空を横切る太陽の動きで調整されています。しかしこの論理は、経度が存在しない北極点および南極点においては適用することが不可能です。太陽は1年に1回だけ「正午」に達します。北極点には特定のタイムゾーンが割り当てられていません。北極点への探検では、グリニッジ標準時や彼らが出発した国のタイムゾーンなど便利なタイムゾーンを使用する事ができます。
(北極旅行/ポセイドン北極読本9-1)