自然と気候
自然と気候(NATURE AND CLIMATE)
群島は、非常に厳しい気候です。夏は平均気温0℃をわずかに超えるほどで、冬の平均気温は-20℃ほどで、時々-40℃に達することがあります。9月下旬に海が凍り、3月までほとんどすべての海面が氷で覆われます。この群島は、スヴァールバル諸島よりも遥かに寒いですが、ほぼ同じ緯度に位置しています。植物相は、非常にまばらでほとんどがコケや地衣類です。
2012年以降、ロシア北極国立公園の一部となったフランツ・ヨーゼフ諸島は、自然保護区となっています。ホッキョクグマやその他北極圏の野生生物(セイウチ、希少種のクジラなど)は、フランツ・ヨーゼフ諸島内やその周辺のどこでも、いつでも見つけることが出来ます。島々のガレ場の斜面や崖には、ハシブトウミガラスやヒメウミスズメ、ゾウゲカモメなどの渡り鳥たちの巨大な営巣地があります。
フランツ・ヨーゼフ諸島には、チャンプ島の神秘的な球体の石など、いくつか興味深い地質学的特徴もあります。地理的な極端を収集する人は、ルドルフ島のフリゲリ岬が東半球の最北端の土地であることに注意してください。
(北極旅行/ポセイドン北極読本8-2)