事実と数字
事実と数字(FACTS AND NUMBERS)
・2016年のスヴァールバル諸島の人口は、2,654人。
・ロシア系とウクライナ系は、人口の18%です。
・1957年にロングイヤービーエンに建てられたスヴァールバル教会は、世界最北端の教会です。
・海や水路の移動に加え、陸路は雪上車やスノーモービル、犬ぞりと幅広い方法で移動しています。
・スヴァールバル諸島最大の島、スピッツベルゲン島の道路の長さを合わせると48kmになります。
・スヴァールバル諸島の最高峰は、ニュートン峰の1,717mです。
・スヴァールバル諸島では、一つの場所に様々なキリスト教の宗派が、集まっています。ノルウェーのロシア正教会とローマ・カトリック教会との合意に基づき、ロングイヤービーエンのルター派牧師がこれらの宗派をまとめた会衆を率いています。
・有名なバレエダンサーのマイヤ・プリセツカヤ。彼女は、女優である母親が演じていたアマチュア劇で演じていました。初めて舞台に上がったのは、スヴァールバル諸島でした。父親は、アルクティゴル社の所長で、彼女の家族は、島に住んでいました。
・ニーオーレスンには、1917年に造られた世界最北の鉄道があり、1958年まで運行していました。
・スヴァールバル諸島で1946年以前の人間の痕跡の全ては、法律で保護され修正や変更をすることはできません。
・スヴァールバル世界種子貯蔵庫は、純潔な環境と気候の安定性のために2007年に設立されました。世界中の300万種もの種子サンプルが永久凍土の厚い層の下にある専用の部屋に保管されています。
・ロングイヤービーエンは世界最北の町です。町中には、ホッキョクグマ注意の標識が見かけられます。ホッキョクグマは、ひと昔前まで、町に来ても安心できましたが、今では、住民たちは、武器または熊対策の道具を携帯する事を勧められています。スーパーの入り口には、銃を置く特別な箱も設置されることになりました。
・この小さな町には、訪問者を驚かせる、独自な北極の伝統があります。例えば、どんなに高級なホテルやレストランでも、靴を脱ぎ、暖かい靴下で入るように勧められます。もし、夜の正装に暖かい靴下姿でも、ここであなたを場違いな人と見られることはありません。
・ヴァールバルの大学は、ロングイヤービーエンにあり、世界最北端の大学です。ここでは、北極研究に関する4つの分野で学士号と修士号を取得できます。
・スヴァールバル諸島の空気中や土壌は、めずらしく、バクテリアやほこり、寄生虫の濃度が低く、この環境で微生物の活動が低いために、有機物や人工物及び建物が非常に良好な状態で保存されています。そのため、何十年も放棄されてきたスヴァールバル諸島にある、いくつかの建物は、まるで昨日放棄されたかのように見えます。スヴァールバル諸島に墓地がないのも、このような理由のためで、全ての重症患者は、ノルウェーの別の地域に移送されます。もしロングイヤービーエンで人が亡くなったら、別の場所へ埋葬する必要があります。
(北極旅行/ポセイドン北極読本7-6)