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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

歴史

歴史(HISTORY)

 

アイスランドに関する最初の記述は、紀元前330年までさかのぼったギリシャ語のテキストで、その中には、イギリスから北へ7日間進んだ場所にある島と記述されています。悪霊とモンスターが潜むと言われてる過酷な北海に、アイルランドの僧侶たちが8世紀に果敢に立ち向かい、アイスランドに定住しました。しかし9~10世紀に自国で飢饉と血まみれの確執から脱出してきた北欧の移住者達によって彼らは追い出されました。現在の島の名前はノルウェーの船員フローキ・ヴィリガルズソンがアイスランド西側のフィヨルドで見た多くの氷山に感動しアイスランドと名づけました。島の北海岸にあるフーサヴィークは875年頃にスウェーデンのガルダー・スヴァヴァルソンによって設立された最初のスカンジナビア集落であると考えられています。12世紀に書かれた説話には、870年頃にレイキャビク(「煙の入り江」を意味する)がどのように設立したか伝えられています。それはヴァイキングが利用する王権の儀式で、柱を海に投げ入れて、漂着した場所が集落として最も望ましい場所だと決めていました。

 

フルドゥフォルクの家(エルフに似たアイスランド版のおとぎ話の人物)

 

最初のスカンジナビア集落はシングと呼ばれる会合によって統治され、930年にアルシングと呼ばれる最初の議会が設立されました。世界最古の議会の会合は島の南西部のシンクバラヴァトン湖で歴史的に開催されました。アルシングを創設した次の世紀(最初100年の民主主義)はアイスランドの歴史上、最も傑出した時期でした。12〜13世紀に記録されたアイスランド人のサガはこの時期に起こりました。 西暦1000年、異教の慣習は残ったものの、アルシングはアイスランド人をキリスト教に改宗させることを決定しました。

 

資源不足のため、古代アイスランド人は大陸諸国に支援を求めていました。1262年に、彼らはノルウェーと連合を形成し、王の支配権を受け入れました。ノルウェーがデンマークに併合された後、アイスランドは1397年に締結されたカルマル条約に従ってデンマークの支配下に置かれました。

 

アイスランドのナショナリズムの考えは、1830年代にコペンハーゲンの学生に広まりました。1845年にアルシングが再構築され、1874年にデンマークの国王クリスチャン4世が初めてアイスランドを訪れ、独自の憲法を与えました。1918年にデンマーク連合の枠組みの中でアイスランド王国が設立し、アイスランドの自治権が拡大されました。アイスランドはイギリスとアメリカの占領後、1944年に完全な主権を取得し、共和国となりました。

 
(北極旅行/ポセイドン北極読本4-1)