アザラシ
アザラシ（Seals）
1960年代にアザラシ猟の再開の可能性についていくつかの実施調査が行われましたが、アザラシ猟は行われませんでした。19世紀、ミナミゾウアザラシやナンキョクオットセイは、アザラシ猟で絶滅の危機に瀕していたため、「南極のあざらしの保存に関する条約（CCAS）」は、これに対応して、アザラシ資源に対する過剰な搾取と壊滅的な影響の繰り返しを回避するために開始されました。
「南極のあざらしの保存に関する条約」は、南極で見られる6種のアザラシの商業的捕獲を禁止するもので、南緯60度以南の海域に適用されます。対象となるアザラシは、ミナミゾウアザラシ、ヒョウアザラシ、ウェッデルアザラシ、カニクイアザラシ、ロスアザラシ、ミナミオットセイ属に属する種です。また、禁漁期や猟獲区域、猟獲方法も規定されました。非常に珍しいロスアザラシ、そしてミナミゾウアザラシとある種のオットセイに対しても完全な保護が与えられました。1950年代以降、南極では商業的アザラシ猟は行われていません。それまで南極に駐留していた犬のチームに餌を提供するためにアザラシが殺されましたが、イヌジステンパーの病気がアザラシに広がるかもしれない為、その心配のため、犬のチームは最終的に取り除かれました。
（南極旅行／ロス海・亜南極10-8-6-1）
