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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

植物相

植物相(FLORA)

 

南極の気候では、広範囲におよぶ植物の生育はできません。氷点下の気温、やせた土地、水分の不足、日光の不足が組み合わさって植物の繁栄を妨げています。その結果、植物の殆どは、コケやゼニゴケに限られています。独立栄養コミュニティは、ほとんどの原生生物で構成されています。南極大陸の植物相は、主に地衣類、コケ植物、藻類、菌類で構成されています。成長は一般的に夏に行われ、長くても数週間のみです。地衣類は200種を超え、コケなどのコケ類は約50種あります。700種の藻類が存在し、そのほとんどが植物プランクトンです。色とりどりの雪上藻(せつじょうそう/スノーアルジー)と珪藻は、夏の間、沿岸地域で特に豊富です。南極の毛草、ナンキョクコメススキとクッション状の小さな球形の花をつける、ナンキョクミドリナデシコの2つの在来の維管束植物だけが南緯56度より南で生き残っています。

 

これらの維管束植物は、南極半島の西海岸の海岸近くの小さな島で見られます。これは、北極地域とは著しく対象的で、北緯84度100種類近くの顕花植物が見られます。南極と北極の顕花植物は、非常に寒く乾燥した状態に耐えることができます。これらは、太陽光を化学エネルギーに変換する速度が約30から40パーセントに落ち、最も好ましい条件の間に達した氷点で成長し続けます。

 

(南極旅行/ロス海・亜南極10-05)