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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

動物相

動物相(FAUNA)

 

チャタム諸島には多くの固有の鳥が生息しています。諸島で最も有名な種は、マジェンタミズナギドリとチャタムヒタキです。どちらも保護活動によって救われる前は、絶滅の危機に瀕していました。その他にも固有種のチャタムミヤコドリ、チャタムセンニョムシクイ、チャタムバト、チャタムアオハシインコ、チャタムジシギ、ノドグロチドリなどがいます。クイナ科の固有種3種やチャタムワタリガラス、チャタムアイランド・ファーンバードなどのいくつかの種は、絶滅しています。

 

チャタム諸島に生息する24種の海鳥のうち、6種はニュージーランドで最も絶滅の危機に瀕している海鳥で、チャタム諸島では、人間の定住により既に絶滅してしまった種もいくつかあります。マジェンダミズナギドリは、現在、世界で最も稀少な海鳥で、絶滅危惧種として、数は100~140羽となり、巣穴は6つしか知られていません。

 

かつてチャタム諸島は、野生動物で溢れていました。海鳥や海洋哺乳類が繁殖やねぐらのために上陸し、土壌を豊かにする栄養素をもたらしていました。森には、鳥や無脊椎動物が生息し、水路は、多数の水鳥や魚を支えました。海岸は、貝類、甲殻類、魚、海鳥の宝庫でした。採取が始まり、農業のための大規模な植物の伐採(特に森林)、及び人間が持ち込んだ動物は、野生動物に大きな打撃を与えることになりました。

 

ネズミや小型のネズミ、ブタ、ハリネズミ、ネコ、イヌは、数々の在来種やその食料を消費していきました。牛、羊、山羊、豚、馬、ポッサムは、在来の植生を断片的に減らしていきました。現在、これらの動物は、自然保護区域となったチャタム諸島のほとんどの地域で、管理されています。

 

(南極旅行/ロス海・亜南極7-4)