ムカシジシギ
ムカシジシギ(Subantarctic Snipe)
ニュージーランドシギは、ムカシジシギとして知られているニュージーランドの固有のシギです。本島以外のオークランド諸島で見つかった種で、その他にスネアーズ諸島で見つかったスネアーズシギやアンティポデス諸島で見つかったアンティポデスシギの亜種が含まれます。ナンヨウネズミの渡来により、約1000年前に、ニュージーランド本土の種は、絶滅したと考えられています。しかし、北島と南島の亜種は、沖合の島々へ最後の避難先として1870年までリトル・バリア島と1964年までビッグ・サウス・ケープ島で生き残っていました。
マオリのホキオイやハカワイについて伝説には、聞いただけで見られたことのない、神話の鳥がいます。推測では、巨大な猛禽類、当時絶滅したハーストイーグルの物語やホキオイに起因する大きな音がイメージされていますが、ミスケリー(1987年)またガルブレス&ミスケリー(1988年)は、小さいニュージーランドシギが交尾や飛行で夜間に出す、大きな雑音や鳴声が原因であると実証しました。タシギと似ており、その小さな体から出す騒音は、全く比例しないほどです。ムカジシシギは、主に幼虫やさなぎを含む土壌の中にいる無脊椎動物を餌にし、くちばしの長さ全部を使い地面を調べます。ムカシジシギは、凝った求愛行動をすることで注目されています。蓋で覆った巣を作り、2つの淡い茶色の不規則な柄の卵を産みます。雛は、約22日間で孵化し、2~3週間の間、親鳥に育てられます。30日以内に飛ぶことができ、65日以内には、完全に巣立ちします。
(南極旅行/ロス海・亜南極6-4-5)