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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

バウンティヒメウ

バウンティヒメウ(Bounty Island Shag)

 

2008年、バウンティヒメウはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストカテゴリーに脆弱であると記録されました。これは個体数と繁殖範囲が非常に少なく遺伝的影響と人間の影響を受けやすくなっているためです。個体数の変動が極端であることが示されている場合や個体数の減少が発生した場合は、絶滅危惧種リストへランクを上げる必要があります。

 

バウンティヒメウは体長71cmの大きな白黒の鵜です。黒い頭、後頸、腰背部、臀部、隠れた上尾があり、すべてメタリックブルーの光沢があります。ピンクの足の上に白い下腹部が見えます。翼を折りたたむと翼の白い斑点が線として表れます。

1978年には11の島々で569番(つがい)が確認されました。1997年の再調査では上陸できなかったため非常に困難でしたが、13の島々に営巣地があり120の巣と368羽の鳥が確認できました。2005年には上陸して再び調査をし618羽を確認することができました。推定値の違いが調査方法の違いによるものかどうかは不明ですが、年毎に異なる繁殖時期のピークや実際の数の変化、同時に調査された他の種との比較から、成長傾向が事実であると示唆しています。しかし気象状況によっては給餌に影響しますので個体数は著しく変動する可能性があります。

 

ヒメウは主に狭い崖側の岩棚に巣を作り、巣と巣の間は約1m離れています。魚、カタツムリ、イカ、ワラジムシ類、カニを食べます。

 

(南極旅行/ロス海・亜南極5-4-1)