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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

シュレーターペンギン/マユダチペンギン

シュレーターペンギン/マユダチペンギン (Erect-crested Penguin)

 

シュレーターペンギンはニュージーランド固有の種でバウンティ諸島とアンティポデス諸島で繁殖します。身長50〜70cm、体重2.7〜5.2kgの中~小型体型で黄色いとさかのついた黒と白のペンギンです。上部は青みがかった黒から漆黒で下部は白、そして明るい黄色の眉毛が目の上から広く伸び、短い逆立った冠羽につながっています。

 

シュレーターペンギンは十分に研究されていなく、この種に関する新しい情報は過去数十年間ほとんどありません。彼らは岩盤地の大きな営巣地で繁殖をします。餌の研究はまだ途中ですが、採餌のために長距離移動することから、他のクレステッドペンギン属のように、主に遠洋性の甲殻類や魚を食べると考えられています。シュレーターペンギンは約154,000羽と推定されていますが、現在、個体数の減少と2ヶ所に制限された小さな繁殖場所のため絶滅の危機にさらされています。

 

シュレーターペンギンは、乾いている時に直立した黄色の冠羽で識別することができます。シュレーターペンギンは鮮明な喉袋、平行したくちばしがあり、黄色の冠羽はハシブトペンギン、キマユペンギンに比べ、くちばしの高い位置からついています。濡れると冠羽が垂れ下がるため、海上で識別することは非常に困難です。

幼いペンギンの冠羽は短くて淡い黄色、喉は灰色の斑模様です。冠羽の位置や大きさ、喉袋によって他のシュレーターペンギンと区別することができます。

 

シュレーターペンギンは海岸沿いの岩の斜面で繁殖します。巣を作る者もいますが、ほとんどは裸の岩の上に卵を産みます。長い求愛期間の後、2つの卵を産みますが、最初の卵Aは、はるかに小さく、ほとんどの場合、産んだ日か卵Bが産まれる前に死んでしまいます。

 

(南極旅行/ロス海・亜南極3‐4-3)