ライシェクアオハシインコ
ライシェクアオハシインコ(Reischek’s Parakeet)
ライシェクアオハシインコはアンティポデス島に限られた緑色の小さなインコです。1888年に標本を収集した先駆的な博物学者で収集家のアンドレアス・ライシェクを記念して名付けられています。ライシェクは彼の友人でニュージーランドの地質調査を行ったオーストリアの地質学者フェルディナント・フォン・ホッホシュテッターの息子にちなんでPlatycercus hochstetteri(学名)と名付けました。
ライシェクアオハシインコは以前まで、外見が類似していたアオハシインコ(Red-crowned Parakeet)の亜種と考えられていましたが、2001年ウィーミンブーンらの論文によってマッコーリーインコと一緒にまとめられました。発見された属の分子系統学でアオハシインコ亜種の多くは完全な種に昇格されるべきだとのことでした。
ライシェクアオハシインコは、タソックの花、葉、種子、果実、ペンギンの糞石にいるハエの幼虫などの無脊椎動物を食べます。また、ミズナギドリやアホウドリの死骸も食します。ライシェクアオハシインコの個体数は問題ありませんが分布が限られているため、齧歯類が偶発的に島へ侵入した場合に影響を受ける可能性があります。ニュージーランドの絶滅危惧種の分類で「範囲制限」として記載されています。
(南極旅行/ロス海・亜南極3-4-2)