必需品
●防水性のズボン(1着)
北極観光時、ボート乗船中に水しぶきで濡れることや、ボートからの乗下船で海に入ることがあります。またツンドラハイキングでは、ぬかるみを歩くことがございます。下半身を冷やさず水に濡らさない為に防水性のズボンが必要です。アウトドア用品のお店(登山やキャンプ用品を扱っているお店)などでお求めいただけます。
(注)防水性ズボンの裾は、ゴム長靴を覆う(外側になるよう)ものをご用意ください。
●手袋(最低2組以上)
両手を常に暖かく乾燥した状態に保つ為にも、暖かい厚手の手袋の下に薄手のポリプロピレン製の手袋をするのが理想的です。水に濡れても速乾性のあるものが便利です。濡れたり失くしたりした場合を考え必ず2組以上の手袋をお持ちください。
●帽子、スカーフ
奪われる体熱の90%は、頭部から放出されています。顔や耳、首元を温かく包みこむ為、耳あてつき帽子やスカーフ、ネックウォーマーなどをお持ち下さい。紫外線の強い太陽光線から顔を保護する為、ツバ付の帽子などもお勧めですが、ツバが強風にあおられて飛ばされる可能性もありますので、しっかり固定できる帽子をお持ち下さい。
●上着
船内でのご着用や観光時の重ね着用に、フリース、ウール、ニットのセーター、トップス(上半身用上着)、コットンのタートルネック又はTシャツ数枚ずつ。
●下着
絹またはポリプロピレンの下着はかさばらず、保温性がありますのでお勧めします。
●靴下
厚手のウールや木綿の靴下をご用意ください。尚、濡れる場合を考慮して4組以上お持ち下さい。又、暖かさを保つ為ゴム長靴に入れる中敷きをお持ちになると便利です。
●リュックサック
ゾディアック・ボートの乗下船時は安全のために両手を空ける必要があります。カメラや双眼鏡、ハンカチなどを収納する為にリュックサックをお持ち下さい。ゾディアック・ボート乗船中はしぶきでリュックサックが濡れることもございます。
●靴
船内では、履きなれた靴が便利です。船のデッキが濡れていると滑りやすいので靴底が滑り止め仕様の靴をお勧めいたします。つっかけ式のサンダルなどはお勧めできません。
●水着
ポーラープランジ(北極海飛び込み)などのイベントが催される場合があるかもしれませんので、北極での珍しい体験を期待される方は水着をお持ち下さい。但し、現地の気象や海水状況によって必ず実施出来るかどうかは確約できません。予めご了承ください。
◎ワンポイント・アドバイス
冷たい外気に触れる場合、重い厚手の服よりも薄く軽い服を重ね着する事をお勧め致します。重ね着した服と服の間に空気の層が生まれ、体熱で温められた空気を逃さない絶縁体の作用を果たします。木綿の衣類よりも、温かい空気を逃さないウール及びシルク製品をお勧めします。圧縮されても元力のある合成繊維なども良いでしょう。また、濡れたり、湿った場合、天然ダウンよりもポリエステル製のダウンの方が体力を奪われないので良いでしょう。
(北極旅行乗船ガイド7-1)