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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

スズメ目セキレイ科タヒバリ属

スズメ目セキレイ科タヒバリ属(Pipit)
サウスジョージア島タヒバリは南極地区固有で唯一の鳴き鳥(さえずる事が出来る鳥)です。スズメくらいの大きさで細く尖ったくちばしと長い尾を持っています。羽根は赤みがかった茶色をしていて、お腹のあたりは独特の幅広い縞状になっています。地上で餌を食べ歩いたり走ったりします。(普通見かける小型の鳴鳥のようにピョンピョン飛び跳ねたりはしません)またセキレイのように絶えず尾をひょいひょい振っています。

サウスジョージア島タヒバリはおそらく南米タヒバリかフォークランドタヒバリの子孫にあたりますが現在は別種に分類されています。その先祖はたぶん偏西風でサウスジョージア島に運ばれてきたものと思われます。これらの鳥はタソック草などの草の中にいると見つけるのがかなり難しいのですが、「ピッピッ」という鳴き声が聞えたらタヒバリがいる事がわかります。

昆虫やカイアシなどの小さな獲物を探して海岸や川辺をうろついているときは簡単に見つけられます。サウスジョージア島沖のネズミのいない島では繁殖しますが、餌はサウスジョージア島でとります。その巣は草を編んだもので作られ、たいていタソック草の間に隠されています。この鳥は、一年中サウスジョージア島で暮らしていて、特徴のある囀り(さえずり)でその居場所を特定することができます。ドブネズミ駆除の成果が出ればもっと多く見られるようになるでしょう。

(南極旅行&南極クルーズ6-7-13)