南極条約締結国
南極条約締結国現行53ヶ国(2016年末現在)
●印は協議国(29ヶ国)
科学観測基地(SCIENTIFIC STATIONS)
南極条約領域内には、35ヶ所余りの通年活動基地があります。それらは、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、英国、チリ、中国、韓国、フランス、ドイツ、インド、日本、ニュージーランド、ポーランド、ロシア、南アフリカ、ウクライナ、米国、ノルウェー、ウルグアイ、ブルガリアなどです。
そのうち何ヶ国かは、夏だけの基地や短期野外観測キャンプを運営しています。大きな基地は、一般訪問者を受け入れる所もあります。しかし、他のほとんどは、20~30人ほどの規模で、一般訪問者を受け入れるのは困難でしょう。全基地で気象情報を記録しており、他にも地球物理学を始めとする広い分野の観測を行っています。ほとんどが化石燃料を使っていますが、風力と夏にはソーラーパネルによるエネルギー利用も増えつつあります。南極条約領域(南緯60度以南)外の島々にも観測基地が多くあります。
これらの各国観測活動は、1958年(IGY)設立の科学委員会を通して協力体制ができており、遠隔で厳しい環境の観測は高額となりがちなので参加国間での協力調整が経済的理由から不可欠です。
(南極旅行&南極クルーズ4-1)