アレウト族(アリュート族)(ALEUTS)
居住地区
•ロシア連邦内のコマンドルスキー諸島
•カムチャツカ州内(アリューシャン列島のロシア側)
•アラスカ内のアリューシャン列島とアラスカ半島
公用語
アレウト語
公用語の所属
エスキモー・アレウト語族
文化の中心地
ベーリング島のニコリスコエ(Nikolskoe)
伝統文化
伝統的な定住性海洋動物の狩猟と漁
民族地理学
アレウト族は、アリューシャン列島の先住民で、人口は約3,000人で主にアラスカに住んでいます。その約4分の1の人がロシア連邦に住んでいて、その半分がカムチャツカ州のコマンドルスキー諸島に住んでいます。
アレウト族は、1741年以降、ロシアの毛皮商人による残酷な搾取と奴隷化と虐殺によって苦しめられ、人口は、約16,000人から2,000人以下まで激減しました。その後、1867年にアメリカがアラスカを購入しました。
コマンドルスキー諸島とアラスカのプリビロフ諸島は19世紀初頭までは無人島でしたが、アリューシャン列島での貿易開発を担当したロシア・アメリカ会社がアレウト族を他の島々から強制的に移住させました。アラスカとロシア連邦の両方で、僅か25パーセントがアレウト語を使用しています。
生活様式と田舎の人々
伝統的なアレウト族の生活は、定住性の様々なアザラシとラッコの海洋生物の狩猟と漁や鳥撃ち、採集などを行なっています。アレウト族の捕鯨のテクニックは、ロシア・カムチャツカ半島に居住するイテリメン族のように毒をつけた矢や弓を使用していました。ユピックやチュクチの鈷を打ち込む捕鯨とは根本的に異なっています。伝統的なアレウトの住居は、半分土で作られた2つもしくは4つの家から成り、10人~40人の家族が住んでいます。移動手段として大きなアザラシの皮で出来たボートを使用しています。伝統が未だ残っていますが、毛皮動物の飼育、牧畜、野菜の栽培などを行っています。
(北極旅行/極東ロシア9-3)