(2)一般的な質問と回答
●健康体でなくては南極クルーズに参加出来ないでしょうか?
南極クルーズ&旅行にご参加の方は、全行程を支障なく過ごせる健康体である事が望ましいです。万一不安のある方、及び、現在、特別な治療を受けられている場合には、日本出発前にかかりつけの医師にご相談ください。今回の南極クルーズ&旅行は、高度な医療設備の無い、人里離れた遠隔地への旅である事をご承知おきください。
●船には医師がいますか? クルーズ中に病気になったらどうなるのでしょうか?
船内にはクリニックがあり、英語を話す医師が常駐しております。万一お客様が病気になった場合は、船医がお預かりした「医療情報」に照らし合わせて適切な処置をさせていただきます。その為にも「医療情報(健康アンケート)」の全ての項目に対して正確な情報のご記入をお願いいたします。(看護師は乗務いたしておりません)
●エクペディション(探検)・ツアーには特別な体力が必要ですか?
一般的には通常の生活を営める方であればどなたでもご参加いただけます。ほとんどのツアーは、客船で沿岸をめぐり、数箇所で探検の為の上陸をするというものですが、どれだけの体力を必要とするかは、ツアーの種類によります。但し、ゾディアックを使って乗下船する場合は、客船の横に設置された狭く急な傾斜のギャングウェイ(タラップ)を昇り降りする事になります。勿論体調によっては上陸せずに船内に滞在する事も、ゾディアックが使用出来る状態であれば観光を早く切り上げて帰船する事も可能です。ゾディアックの乗り降りの際にはエクスペディション・スタッフが必ず手を貸しますのでご安心ください。
最初は戸惑う事もあるでしょうが、上陸回数を重ねるにしたがって意外に簡単で安全な事がお分かりになると思います。
●参加者の平均年齢は何歳ですか? どの国籍の方が多いですか?
南極クルーズ&旅行の参加者は20歳から80歳位までと幅広い年齢層になっていますが、大多数を占めるのは50歳から75歳までの方々です。秘境を訪れたいと望む「好奇心と独立心」の旺盛な旅行者が世界各国から参加しています。
●子供連れでも南極旅行は可能ですか?
南極クルーズ&旅行では大人の付き添いを条件に12歳以上のお子様の参加を受け入れています。その場合、付き添いの方には24時間お子様の行動に責任を持っていただかなくてはなりません。但し、特殊なケースでお互いの条件があえば8歳から12歳のお子様の受け入れも可能ですが、エクスペディション・ツアーでは、特にお子様向けのものを設定しておりません。また子供用サイズの救命具は用意しておりませんので、適切なサイズの救命具をお持ちいただく必要があります。
●エクスペディション・チームは何名同行しますか?
・オーシャン・ダイヤモンドとオーシャン・エンデバー利用の場合、エクスペディションチームは、21~23名で構成されています。
・オーシャン・アドベンチャラーとアイランド・スカイ利用の場合、エクスペディション・チームは、8~9名で構成されています。最終的に何名になるかはそれぞれの旅程によって決定されます。
●クルーズ日程はパンフレットに記載された通りですか? 又は、最終日程表に従って実行されるのでしょうか?
南極のような極地旅行では、誰にも予測できない事が起こるのが普通なのです。ですからパンフレットや最終日程に記載されたスケジュールはあくまでも目安としてお考えください。
勿論、船長及びエクスペディション・リーダーは常に現地の天候や氷の状態を検討し合い、皆様に出来るだけ多く上陸の機会を提供しようと努力を致します。
しかし、予定がしばしば変更になる可能性がある事を予めご理解ご了承ください。
●船が氷山にぶつかるという危険は無いでしょうか?
南極地域ではどこでも氷山に遭遇する危険があります。しかし今回のクルーズに使用する客船には高性能の氷山探知機が備え付けてあり、遠くにある氷山でも探知して迂回する事が可能です。船の速度や進行方向は現地の海域、氷、天候に合わせて調整されます。
●乗客が氷の状態を知る事は可能ですか?
エクスペディション・リーダーは、船のオフィサーと共に、政府気象機関から提供される氷のチャートをチェックして常に正確な氷の状態を把握する他、同じ海域を航行する他船舶、地元の船舶管理機関などと通信を密にし、その結果を船内放送にて乗客全員にお伝えします。
●ベジタリアン用の食事はありますか? 特別な食事療法をしている場合、個別の手配は可能でしょうか?
ベジタリアン料理もご用意いたしております。事前にリクエストを頂いた場合には、可能な限り対応いたします。
船内のお食事には豊富な種類のお野菜、パスタ類、シリアル、フルーツを用意しておりますので、お肉類を召し上がらない方でもご満足頂けるかと思います。
但し、ユダヤ教徒のコーシャ・ミールはご用意できませんのでご了承ください。
●船内ではどの様に過ごしたら良いのでしょうか?
毎日の船内プログラムでは、様々な南極講座や映画上映などを予定いたしております。エクスペディション・スタッフの解説つきで、珍しい鳥類や野生動物の観察をする事もできます。またブリッジは、お客様にも解放されておりますので、暖房の効いたブリッジで本船が氷の海を分け入って航行する様子などをお楽しみいただけます。
上陸後やお食事の後はラウンジやバーで、他のご乗客との会話や楽しい体験談で時をお過ごしください。勿論客室でゆっくりとお休みいただいても結構です。
●船内でバッテリーの充電は可能ですか? 電子機器の使用は大丈夫でしょうか?ノート型パソコンを使いたいのですが?
デジタルカメラ、ビデオカメラ、ノートパソコンなどをご持参され充電が必要な場合、海外対応の充電器(100V~240V)があれば充電は可能です。船内の電圧は220V/50Hzになっています。プラグ(コンセント)はヨーロッパ式の丸ピンが二つあるものをご持参ください。(Cタイプ)
●E-メールの通信も可能でしょうか?
文書に限ってのみですが「有料」でメールを送信したり受信したりする事が可能です。詳細は「客船への通信方法」ご参照ください。
但し、個人所有のパソコンを使用して客室からの送受信は出来ません。また、携帯電話もご使用になれませんのでご承知おきください。
●上陸の際に禁止されている事はありますか?
クォーク・エクスペディションズ社は、国際南極オペレーター協会(IAATO)に加盟しており、協会の規約に従い南極旅行を推進すると共に、現地の動植物の保護に努める義務があります。その為ご参加の皆様には厳密に規約を尊重し、規約に従っていただく事が必要です。
この南極乗船ガイドの中にも「南極規約」が記載されておりますのでご一読願います。尚、上陸の前にはエクスペディション・スタッフが禁止事項についてご説明をいたします。
(2017-18 南極旅行乗船ガイド16-2)