捕鯨基地の末路
捕鯨基地の閉鎖後40年以上経ち、基地の建物は崩壊し始めており、危険な状態になっていました。建物は前触れなく崩れ落ちるかもしれません。
強い風に、浮いたトタン板が飛んでしまうかもしれませんし、石綿や燃料油などの有害廃棄物が露出するようになりました。
2010年の立ち入り禁止法令により、グリトヴィケン以外の全基地200m以内への立ち入りが禁止されました。グリトヴィケン旧捕鯨基地に近いキングエドワード・ポイントでは、英国政府出張所と英南極観測局で働く人たちに対する空気中の石綿の危険が増したので、貴重な政府予算600万ポンドをかけて基地の大規模な清掃が行われました。石綿、燃料油その他の有害廃棄物が旧捕鯨基地と3艘の老廃船から取り除かれました。危険な建物は取り壊しました。
その後基地は観光用に再開され、露出した工場の機械などを見る事が出来ます。
サウスジョージア政府は教会、博物館そして他の史跡建造物を維持しています。
(南極旅行/サウスジョージア島22-1)