キタオオフルマカモメとミナミオオフルマカモメ
オオフルマカモメの2種類は外見上よく似ていますが、成鳥の嘴先端の色(キタは赤、ミナミは緑)で区別できます。さらに、キタオオフルマははミナミオオフルマより6週間早く産卵するという、はっきりした繁殖時期の違いがあります。
また、ミナミの種には時々全身白い羽毛の個体もいます。オオフルマカモメは小型のアホウドリくらいの大きさで、腐肉を食べる習慣がある事から、南大洋の禿鷹の別名もあります。アザラシの死骸のそばで仲間同士が小競り合いしたり、重過ぎて飛び立てなくなるほど食べたりしますし、魚、イカや他の鳥も食べます。
バード島では、キタオオフルマカモメが増えつつあります。おそらく、雛が孵化する時期にオットセイ繁殖地で死骸がふんだんにあるからでしょう。
一方、ミナミオオフルマカモメの数は最低線をたどっています。
腐肉あさりの習性は両種とも雌よりかなり大きい雄に顕著です。 雌は一般的に沖合でオキアミ、イカそして魚を捕食します。
(南極旅行/サウスジョージア島16-1)