ワタリアホウドリ
近い種類であるロイヤル(シロ)アホウドリと共にワタリアホウドリはどの鳥よりも大きな翼幅を持っています。最大記録は3.6mで、重さは12㎏以上ありました。
ワタリアホウドリは長生きで60歳以上の個体も記録されていますが、非常に繁殖が遅い種類でもあります。雌が産卵し始めるのは最低8歳で2年ごとに一羽ずつ子育てをします。夏の半ばに産卵し77日後に孵化します。育雛(巣の中で育てる)は冬を挟んで278日間かかり、巣立ちは翌年の11~12月です。幼鳥はその後、海で5年位過ごした後、生まれ故郷に戻り求愛活動を始めます。
ワタリアホウドリの幼鳥が巣立ちするときはこげ茶色をしていますが、年と共に徐々に白い羽が多くなり、雄鳥の方が速く白羽になります。
(南極旅行/サウスジョージア島15-2)