シロフクロウ
シロフクロウ (Snowy Owl) フクロウ科ワシミミズク属
シロフクロウは北米位の緯度で冬を過ごします。雄は冬に放浪しますが、雌は鳴き声の誇示と視覚で自分の縄張りを護ります。
雄はほぼ純白なのに対して、雄より若干大きい雌と若鳥は黒や褐色の細かいしま模様があり、フクロウとしては見分けがしやすい種類です。
ツンドラの土手、丘、岩山など見通しの良い場所で繁殖します。
巣は丘の上(とりわけ露岩が見える砂利の土手)に穴を掘って作ります。普通中には何も敷きませんが、コケ、地衣類そして近くの小川から引き抜いて来た草などをわずかに敷くこともあります。
通常1回に3~4卵を産みますが、餌であるタビネズミの量に大きく左右されます。
好物であるタビネズミが少ない時は繁殖をしない事もあります。
雌が抱卵しますが、雄は32~34日間の抱卵中雌に餌を運びます。孵化の時期はバラバラで、最初に孵化した雛の羽が生え揃う頃に最後の卵が孵化する事もあります。
親子は最低でも秋までは同一行動をとります。シロフクロウはタビネズミに加えて他のげっ歯類(ネズミ、リス、ウサギ等)も捕食します。
食料が少ない時は他の物を、海生無脊椎動物など何でも食べます。他のフクロウと同様に、食べ物をほとんど丸のまま飲み込んで、消化されない骨、羽毛などをフエルト状の毛玉のようなペリットを獲物1匹ごとに1個吐き出します。
(北極旅行&北極クルーズ6-85)