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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ニシツノメドリ

ニシツノメドリ (Atlantic Puffin)
ニシツノメドリの学名Fratercula arcticaは「北方の弟」と言う意味です。
かつて1800年代から1900年代にかけて卵の採集と狩猟のために数が激減しましたが現在は穏やかな回復の兆しを見せています。冬は北大西洋の外洋で過ごします。
繁殖は沖合の島々の斜面や岩場で行われます。岩の下や地面の柔らかい部分に突き当りに空洞がある約1㍍のトンネルを掘って巣を造ります。
その他にも崖の割れ目や岩の間にも巣を造る事があります。
繁殖の群れは大きいですが、崖にある群れは幾分小さめです。巣は草、葉、羽などが底に敷かれてあり、繁殖は5~6歳から始まります。雌雄とも産卵の3~4週間前に繁殖地に戻ります。雌雄とも交代で1卵を39~45日間ほど温めます。
抱卵は翼で卵を抱卵(ほうらん)班(はん) に押し付けます。同じ群れの隣り合った巣では同時に産卵する率が高くなります。
雛は孵化後6~7日ほど育雛の後夜中に巣立ちします。雌雄とも忠実度と帰巣本能が非常に高い種類です。ニシツノメドリは魚、甲殻類、そしてイカ類を食べます。雛はほとんど魚だけで養われます。餌取りはほとんど群れの近くで行いますが数㌔も離れる事もあります。
浅く潜る種類で、30㍍程度の所が多くめったに60㍍を超える事はありません。

大西洋側だけに居る事を書いてない!→ニシツノメドリの分布は北大西洋沿岸部と西グリーンランド北部に限られて、太平洋側には居ません。
ニシツノメドリの学名Fratercula arcticaは「北方の弟」と言う意味です。

(北極旅行&北極クルーズ6-83)