ゾウゲカモメ
ゾウゲカモメ (Ivory Gull)
全身が純白のゾウゲカモメはめったに南へは行かない真の北極種の鳥です。
雪や氷が近くにある島の急な崖や岩だらけの場所で繁殖します。比較的大きな巣は屑、海藻などで出来ていて浅いくぼみがあります。
時には全く巣をつくらない事もあります。また時には、24~26日間の抱卵期間中も巣作りを続ける事もあります。
雌がほとんどの期間、青みがかったオリーブ色をした1~2個の卵の世話をします。
繁殖の群れは20番(つがい)未満で小さく、しばしば他の海鳥と混じっています。
何かに驚くと簡単に巣を放棄してしまいます。ゾウゲカモメは、クジラ、セイウチ、アザラシなどの死肉や糞を漁ったりする事が多いので、ホッキョクグマが仕留めた獲物のそばで見かけます。
またしばしば、ミツユビカモメやクビワカモメとも一緒に食べているのが見られます。幼鳥は魚や甲殻類の餌で養われます。他の多くのカモメ同様、ゾウゲカモメは食べたものの未消化分をペリットの形で吐き出します。
繁殖期以外の時期には流氷群の縁周辺で食餌します。
(北極旅行&北極クルーズ6-81)