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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ミツユビカモメ

ミツユビカモメ (Black-legged Kittiwake)
外洋を飛ぶミツユビカモメの英語名Kittiwakeは鳴き声の擬声語から来ています。
太平洋の群れは冬になると南のバハカリフォルニアまでの沿岸で過ごしますが、大西洋の群れはそれほど移動しません。離れ島の海岸地帯にある急な崖で子育てをするので、カモメ類の中で最も長い爪を持っています。
狭い岩棚に海藻、芝、コケなどを土で固めて草を敷いた円形の深い巣は半分くらいしか岩棚で支えられていません。ミツユビカモメは大きな群れで繁殖します。
多くの場合、前年の配偶者と再び番(つが)うので、経験ある鳥が新しい配偶者を選ぶより繁殖成功率が高くなります。巣場所を巡る闘いや巣の材料を盗む事も珍しくありません。雌雄とも交代で23~32日間の抱卵をします。
卵は2つ産みますが、最初の卵の方が大きくて孵化も早く、餌も多くもらい、成長も早く攻撃的にもなって、しばしばもう一つの雛を巣から追い落としてしまいます。
地上で繁殖するカモメとは異なって雛は目立ちますが羽が生え揃うまで巣に留まります。ミツユビカモメは魚、甲殻類、軟体動物好んで食べますが、時々は若鳥から餌を横取りします。雛は吐き戻したもので養われます。

(北極旅行&北極クルーズ6-80)