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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

シロハヤブサ

シロハヤブサ(Gyrfalcon)
シロハヤブサは1年中北極で過ごし、カナダ南部やアイスランドへさえめったに行きません。北極ツンドラの岩が露出した所や崖の上で繁殖しますが、時には針葉樹林や岩がちの海岸でも繁殖します。
巣(小枝などで出来たカラスや猛禽類のふるい巣を流用)は排泄物、食べ残しやペリット などの汚れでそれと分かります。
雌が4つの卵のほとんどの抱卵期間(34~36日)と孵化後の初期は巣に座り、雄がその間の餌を運びます。雛鳥は羽が生え揃った後も30日位は親に餌をもらいます。
シロハヤブサは鳥、特にライチョウを好んで捕食しますが、アカライチョウ、海鳥、水鳥や浜辺の鳥も捕ります。餌であるライチョウの量でシロハヤブサの数も左右されます。獲物が乏しい歳は繁殖しない事もあります。
岩の上で辺りの様子を窺がい、急降下して獲物を驚かせたり、急上昇して飛行中の獲物の頭上から襲ったりもできます。かつて、卵を収集する人間や鷹の愛好家からら疎(うと)まれて標本は高値で年引きされた事もあります。

(北極旅行&北極クルーズ6-77)