アゴヒゲアザラシ
アゴヒゲアザラシ (Bearded Seal)
アゴヒゲアザラシは北極海全域に分布しています。イヌイットはその皮をロープ、長靴の底、そしてカヤックなどの革張ボートに使うために重宝しています。
カナダ北極、フランツヨーゼフ・ランドとスヴァールバル諸島、ラプテプ海、そしてアラスカではボーフォート海までに分布しています。
生息地は通常、流氷群の切れ目周辺ですが、定着氷地帯でも見られます。
前足の強い爪で呼吸用の穴を常に開けておけるのです。ワモンアザラシも同様。
名前のアゴヒゲは海底で餌を探すのに役立つ触角毛(口の周りの剛毛)から来ています。ベーリング海ではカニやエビジャコを好んで食べますが、コオリダラやコマイも常食します。
イヌイットは主として皮や食用に捕獲して来ましたが他の材料が取って代わり、捕獲数は減りつつあります。
(北極旅行&北極クルーズ6-72)