シロナガスクジラ
シロナガスクジラ ( Blue Whale)
地球上最大の動物で成獣の平均体長26㍍、体重は100㌧にもなります。
大きな体格で流線型をしており、幅広で平たいU字型をした口吻には両側に400枚ずつの幅広く黒色のヒゲ板がぶら下がっています。胸鰭は細長く先端がとがっています。尾ひれは幅広で、切込みがある真っ直ぐな縁が付いています。
体色は灰青色で、薄い斑紋が散在しています。
かなり後ろの方に色々な形の小さな背びれがあります。
通常、単独か対で高速で回遊し20ノット（時速37㌔）位出すこともあります。
20世紀初頭の近代的な捕鯨技術の発達で、シロナガスクジラはたちまち遠洋捕鯨船団の恰好の標的になりました。1910年以降、保護条約が施行される1966年までシロナガスクジラは容赦なく捕獲されたのです。
この期間に、推定330,000頭のシロナガスクジラが殺され、1931年だけでも29,400頭が捕獲されました。
シロナガスの捕鯨は種の絶滅瀬戸際まで続き、既に数十年も商業的にも根絶されており、現存数を推定する確かなデータがありません。
シロナガスの商業捕鯨が禁止されてから、調査がほとんどされていないのです。
南極海でのデータは希望的な兆しを見せており、以前より頻繁に見られるようになりつつあります。
（北極旅行&北極クルーズ6-51）
